1. 介護の始まり
次々と介護関連の人がやってきた。次々と契約が進行する。
介護認定。介護ベッド搬入。ケアマネージャー。
介護依頼先の選択。地域で選べるのは基本的に2つの介護サービス業者だ。母がこれまでに受診経験のあるクリニックの入っている介護サービス業者を選択。医師、看護師、ヘルパー。加えて、薬局。訪問入浴サービス。それぞれ契約。うーん、多い。
しかし、わからない事が多く、来てくれること、助言をもらえることはありがたい。こちらの仕事のメインは、食事介助とオムツ交換。嚥下障害の母の食事は「ムース」と、とろみをつけたお茶など。様々な嚥下障害食品が売られているが、症状次第であろう。
条件は嚥下困難の母に私たちが食べさせること。ここには介護サービスは及ばない。
ここで状況、介護条件を整理しておこう。
*母は要介護4
嚥下困難、発声困難 (いずれも少しは可能)
手の動き極めて緩慢、歩行不能、全体に力がなく自分で動けない。
(3ヶ月近く点滴のみだ)
基本的コミュニケーションに問題なし
*介護契約をした業者は食事には関与しない。栄養点滴を行わない。
医師は2週間に1度、 看護師 週2、ヘルパー 週1、訪問入浴 週1、
でほぼ落ち着いた。医師を除き各々1時間程。
*家族の介護担当は、姉がメインで、離れた東京在住の私がサブ。
私は介護の期間中、隔週末ごとにサブ担当を引き受けた。
大分弱ってしまったけれど、母は家に帰ってきた。
柔らかいムース状のものだけだが口に運べば食べてもらうことができ、味がわかる!