17. 姉

姉は都合で実家に戻り暮らしていた。そんな中、母が脳梗塞で入院となり、病院に見舞いに通った。コロナ禍により家で介護のメイン担当となったのは、前述の通り。最初の介護サービスの怒涛の契約にたじろいだかに見えた。しかし間もなく、「私向いているかも」と言って、毎日オムツ交換と3回の食事を担当した。元々、母と一緒に住んでいたので、付添や見舞いに行けないなら病院よりいいとは思ったが、これは有難かった。母との会話も私とよりスムーズだ。私はしばしば聞き取れず、姉に通訳(?)を頼んだ。

玉に瑕は、多少不器用で、食べてもらうのに時間がかかり、母には少し負担が大きかったかも。けれど、それは仕方ない。週約4回の介護サービスの人たちは、気持ちよく元気な人が多いと見受けられた。姉は介護スタッフとも馴染んだようだ。向き不向きで言えば、私とのシェアリングは補い合う形になっていたと思う。その仕事力、今度は別の何かに活かして欲しい。