4. 食事前後ルーチン

食事の前にはちょっとしたリハビリを続けていた。

・「あいうえお」を2回くらい発声。

・舌を上下左右に動かす運動。舌が動かせるかどうかは、ある程度飲み込みのバロメーターである。

・その後、口腔用スポンジで口の中を水で潤す。

だんだん舌の位置が後ろにいってしまうことが多くなり、これは呼吸と食の両方に影響した。舌準備として舌の上にムースを乗せらせるようにすることで、食べてもらうようになった。なかなか「ベー」ができない。

・ウガイ(というか水での濯ぎ)

 

食後に簡単な口内清掃と、1日1回のハブラシによる清掃、ウガイを実施した。ウガイは母に受け皿を持ってもらい(母の唯一の仕事だ!)コップで口に水を含ませ、出してもらう。すっきりしていいし、母に唯一のルーチンの仕事をしてもらえた。最後に口に残った水を飲んでしまうとむせる。口の中に水を残さないようにする。

 

母はもともと上顎に入れ歯を入れていたが、入院で入れ歯をしない間に合わなくなり、使えなくなった。私は入れ歯がある方が食べやすい(飲み込みやすい?)のではないかと思ったが、看護師によるとそうでもないらしい。嚥下困難のリハビリについては、最初に入院した病院で退院後用に案内をもらったが、病院では実施されていなかったようである。タイムリーにテレビ番組でも嚥下困難者用のリハビリの話題が取り上げられていた。廃用と言って、使わないと機能が低下することから、口のトレーニング、よく話すこと、は重要とのこと。